高齢出産で想定される5つリスクとは?

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高齢出産では若い年代の妊婦さんに比べるとハイリスク妊娠・出産になる確率が高くなってきます。 個人差はとても大きくなっていますが、想定される5大リスクを知っておくことは大切です。

 

1. 流産のリスク

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お母さんのおなかの中の子どもが女の子だった場合、胎児の段階で原始卵胞という卵子の元をすでに卵巣内に持っています。
その数50万個ほど。 この原始卵胞がやがて成熟して卵子となり、月に一回排卵されて卵管内で精子をまち、受精するチャンスを待ちます。

月に一回起こる排卵は、卵巣で新しい卵子が作られて排卵されるのではなく、この胎児期から持っていた卵胞が育ち、そして排卵していくため、卵胞自体も加齢と共に「老化」という現象が起こっていきます。

20代の女性に比べると、やはり30代の女性、そして40代の女性の卵胞は年齢を重ねる分「老化」してしまいます。
老化した卵子は受精卵となった時に細胞分裂に失敗してしまったり、染色体の数に異常がでる染色体異常を起こしてしまったりして流産になってしまう確率が高くなっていきます。

20代では10%
30代では15~18%
40代では40%

これが流産のリスクと言われています。

 

2. 妊娠合併症を起こしやすい

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30代後半になってくると、もともと代謝機能が下がり始める時期ということもあり、太りやすくなってくる時期です。
さらに妊娠中は妊娠していないときに比べても太りやすい傾向があります。
そのため、30代前半の妊婦さんに比べると太りやすくなってしまいます。

妊娠中に太り過ぎてしまうと

・妊娠高血圧症候群
・妊娠糖尿病

といった妊娠合併症のリスクが高まります。
つまり、高齢出産だから妊娠合併症のリスクが高まるというよりは、30代後半での妊娠は若い世代の妊婦さんよりも太りやすいために、妊娠合併症のリスクが高まるんです。

妊娠高血圧症候群はかつては妊娠中毒症と言われていました。
20代では7~8%が患うと言われていますが、35歳以上になってくると15%前後までその発症率が高まります。
もともと高血圧症がある方、血管に関連する病気がある方は注意が必要です。
また家族に高血圧の方がいるという場合、環境的に妊娠高血圧症に掛かりやすくなってきますので、注意しましょう。

妊娠糖尿病は妊娠したことによって血糖コントロールがうまくいかなくなってしまう症状です。
出産し妊娠が終われば自然と回復することが多いのですが、実は回復しても産後数年すると生活習慣病としての糖尿病を発症する人が多いという特徴があります。
妊娠糖尿病は早産のリスク、流産のリスク、巨大字のリスクなどが高まります。
また胎児死亡というリスクも高まるので、栄養バランスがよい食事を心がけ、妊娠中でも適度に運動をすること、そして健診にちゃんと通うことが必要です。

 

3. 難産になりやすい

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・産道が固くなる
・子宮口が開きにくくなる
・微弱陣痛になりやすい

これらは高齢出産の妊婦さんがよく言われることで、確かに傾向としては起こりやすくなっています。
ただ、若い世代の方でも難産になることはあり、年齢だからというよりは、個人差によって起こりやすいものなんです。
高齢出産だから難産になるというような思いこみをすることで、余計に緊張してしまい難産になりやすくなります。
私は大丈夫。 くらいポジティブな思考で乗り越えましょう。

 

4. 帝王切開になりやすい

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これは高齢出産だから帝王切開になりやすいというよりは、妊娠合併症や難産の傾向があるために帝王切開になる確率が高まるというのが本当のところです。
妊娠の経過などが問題なく、体力面なども問題がない場合には、自然出産も十分に可能です。

主治医としっかりと相談をしてどのような出産方法を取るのかを決めていきましょう。

 

5. 染色体異常の子どもが生まれるリスクが高い

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染色体異常というのは、受精卵の細胞分裂の時に、細胞の中に含まれている染色体のコピーがうまくいかず、染色体の一部が欠けてしまったり、不足してしまったり、逆に多かったりする先天的な疾患です。
有名なものとしてはダウン症候群がありますよね。
ダウン症候群は21番目の染色体が3本ある21トリソミーが原因で起こる染色体異常になります。

新生児全体では1000人に1人くらいの割合で生まれてきています。
妊婦さんの年齢が25歳の場合には、1205人に1人の割合で生まれてきますが、35歳では295人に1人、40歳以上になると100人に1人の割合で生まれてくると言われています。
年齢が上がるにつれ相対的に確率が高くなっていきます。

染色体異常が起こる原因の一つは卵子の老化があります。 これは流産のリスクの時にも紹介しましたが、卵子が老化することで受精卵の細胞分裂に異常が起こりやすくなるためなんです。
このため、35歳以上での妊娠の場合、出生前診断検査をすすめる病院もあります。

このようなリスクが存在していますが、正しい知識を持つことで不安を解消することが出来、予防することが出来るリスクもあります。 どうしても回避できないリスクもありますが、これはもう仕方がないと思うことも必要です。
不安を感じ過ぎることはストレスというリスクを高めることになってしまいます。

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